海外のオンラインショッピングで商品を注文すると必ず目にする発送通知。その発送完了メールの件名や本文内で
- 「Your order is on the way」
- 「Your order is on its way」
という2つのフレーズが使われているのを、目にされたことがあると思います。
一見似ているように見えるこの2つの英語フレーズには、実は微妙な違いがあります。
日本ではあまりなじみのないフレーズなので、使われることが少ないかもしれませんが、海外販売サイトでは、「発送完了メール」の件名などでよく使われているフレーズです。
この記事では、「Your order is on the way」、「Your order is on its way」の意味、使い方を詳しく解説します。
on the way と on its way の違いとは
この2つのフレーズの違いを簡単に言うと
- 「on the way」 – 単純に「移動中」、「途中」を表す一般的な表現
- 「on its way」 – 特定の物にフォーカスした「移動中」を表す表現
となります。
on the way の意味と使い方
「on the way」の意味は、「途中にある」、「向かっている最中」という意味です。
「on the way」の「the」は、特定の名詞を指していて、「the way」は道路などの移動経路を意味することから、「注文品が、陸路・空路などの途中にある」「移動中」という意味で使われています。
要するに、オーダーされた注文品が、
単にお客様の家へ向かっている道路、空路などにあって移動中ですよ。
ということを示しています。
「Your order is on the way」
あなたの注文は、向かっている途中です」→ 発送中(移動中)です
例文
“Thank you for your order! Your package is on the way and will arrive within 5-7 business days.”
(ご注文ありがとうございます!商品は発送中で、5-7営業日以内に到着予定です。)
例文
“Don’t worry, help is on the way!”
(心配いりません、援助が向かっています!)
on its way の意味と使い方
「on its way」は同じく「途中にある」という意味ですが、「特定のモノが移動中」、というすこし深めのニュアンスがあります。
「its」を使うことで、その「特定のモノ=注文品(荷物)」を指し、その荷物にフーカスしているという表現になります。
on the wayが、単に配達中を意味するのに対して、on its wayは、「特定の物の移動中」を示す際に使われることが多いです。
「Your order is on its way」の場合、
「あなたの注文品は、向かっている途中です」 → 注文品(荷物)が発送中(移動中)
例文
“We’re pleased to inform you that your custom-made item is on its way to you.”
(お客様のオーダーメイド商品の発送が完了しましたことをお知らせいたします。)
例文
“Spring is on its way – you can feel it in the air.”
(春がやってきています – 空気で感じることができますね。)
発送完了メールのテンプレート例
Subject: Your order #12345 is on the way
(件名:ご注文番号#12345の商品を発送しました)
Hi [お客様の名前],
Thank you for shopping with us. We’re excited to let you know that your order is on the way!
Order Details:
・Order Number: #12345
・Estimated Delivery: [Date]
・Tracking Number: [Number]
Track your package: [Tracking Link]
Best regards,
[ショップ名]
「Your order is on the way」、「Your order is on its way」のどちらを使う?
「Your order is on the way」、「Your order is on its way」を発送完了メールに使いたいけど、どちらを使った方がいいの?と迷われる方もいらっしゃるはず。
結論から言うと、どちらを使っても大丈夫です。
ですが、先程も述べたように、この2つには微妙なニュアンスの違いがあります。
「Your order is on the way」と「Your order is on its way」のどちらの表現を使うか迷われている場合は、
- 単に「発送中」と伝えたい場合は「on the way」
- 荷物にフォーカスしたい場合は「on its way」
を使っていいかもしれません。
私は、通常は「Your order is on the way」を使っています。
「on its way」を使うケースとしては、受注制作などのオーダー品、ギフトの品など、特別なオーダーを受けた場合などで、お客様にとって特別な荷物ということを考慮して「on its way」を使うなど、状況によって使い分けることもあります。
海外販売以外での使用例
ちょうどこの記事を書いているときに、X(旧Twitter)のおすすめにこの2つが使われている投稿を見つけました。(なんという偶然!)
「on the way」と「on its way」の使い分けがとても分かりやすかったので、参考までに掲載します。
on the wayの参考例
Elon Musk is on the way to Zuck’s house to say Hi.
イーロンマスクはザッカーバーグの家に挨拶に行く途中です。
イーロンがザッカーバーグの家に向かっている道の途中、という意味で、on the wayが使われています。
「車で道の途中にいる」「車で移動中」、という意味では、on the way のとても分かりやすい例です。
このように、単に「移動中」「向かっている途中」を表す意味として、日常会話でもかなり使われているフレーズです。
on its way の参考例
The Crew-7 mission for NASA is in orbit, on its way to Space_Station!
NASAのCrew-7 ミッションは軌道上にあり、Space Stationへ向かっています。
「on its way」は、「特定のものの移動中」を示すと説明しましたが、この文章では、
Crew-7ミッションが「特定のもの」を指しています。つまり
「ミッションが、宇宙ステーションへ向かっている途中」
↓
「ミッションの進行中」
というように、ミッションが強調された意味になります。
まとめ
「Your order is on the way」と「Your order is on its way」の意味と使い方について解説しました。
どちらとも、「あなたの注文品は配達中です→発送しました」という同じ意味ですが、ちょっとしたニュアンスの違いがあります。
- on the way: 単に荷物が発送中(移動中)
- on its way: お客様の “荷物” が発送中(移動中)
通常の発送では「on the way」を使い、受注制作のオーダーやギフトの品を発送した時などには「in its way」を使うなど、状況に応じて使い分けていいと思います。
ですが、どちらを使用しても意味は伝わるので、過度に悩む必要はありません。
この2つはほぼ同じ意味なので、「発送完了メールの件名」などでどちらを使っても大丈夫です。
ピン!と来たほうをお使いください。
私は、通常通常「on the way」を使いますが、ギフトなどで個別対応した場合は、お客様にとって特別な注文の品を発送しましたよ、と伝えたい気持ちもあり、「on its way」を使っています。
微妙な違いなので、言語化が難しかったのですが、ご理解いただけたら嬉しいです。
この記事がお役に立てれば幸いです。
Hope this helps!